専門看護師とは
専門看護師は、様々な健康上の問題やニーズを持つ人々に質の高い看護を提供できる専門的な知識と実践力を持ち、看護実践、相談、他職種調整活動、倫理調整、教育、研究の6つの役割を果たします。
がん看護専門看護師
2人に1人ががんに罹患する今日、がん患者さん及びご家族に対する身体的な苦痛だけでなく様々な視点でQOL（生活の質）を維持・向上できる看護が必要とされています。私達がん看護専門看護師は、患者さんやご家族への支援や、医療従事者との様々な課題に対する連携や調整、看護師の皆さんががん看護に興味・関心を持ってもらえるような活動、市民への啓蒙活動などを行っています。
老人看護専門看護師
高齢者が病気や障害を抱えながらも“その人らしく生きる”ことを実現するため、ご本人・ご家族等・医療ケアチームと共に、対話を通してご本人の意向に沿った治療・療養に関する意思決定を行えるよう支援しています。また、療養相談や介護保険サービス・訪問看護などの在宅療養支援者への橋渡しや協同支援も行っています。
母性看護専門看護師
多くの女性は、妊娠を考え始めた時からさまざまな思いを抱えています。母性看護専門看護師としてその思いに寄り添いながら、女性が母親になる過程を支援しています。
主な活動内容は、妊娠継続に関わる意思決定支援や倫理介入、さまざまな理由により不安や自責を抱えている女性に対するメンタルヘルスケア、地域連携等です。他職種と協働し、患者さんとご家族に寄り添う看護に努めています。
慢性疾患看護専門看護師
慢性疾患看護専門看護師は、心不全や糖尿病、腎臓病、呼吸器疾患など、長い経過をたどる疾患・病いを持つ方々に対し、病気とともに自分らしく生活が過ごせるように、関わっています。「長い間治療を頑張ってるけど、上手くいかなくて辛い。」などの困り事を抱える患者さんに対し、話を聞いたり、看護理論を用いた看護介入を行うことで、慢性疾患看護の質の向上に努めています。